予防歯科

PREVENTIVE

#Preventive

虫歯予防・歯周病予防で
ご自分の歯を大切に

予防歯科

当院では、患者さん一人ひとりの口内環境に合わせた予防プログラムをご提案しています。
一生涯、自分の歯で食事や会話を楽しむためには、虫歯や歯周病を予防することが大切です。従来の歯科治療は、虫歯や歯周病になってから治療するものでしたが、近年では、病気にならないように予防する「予防歯科」が注目されています。
予防歯科先進国の北欧では、定期的に歯科医院に通い、プロによるクリーニングやケアを受けることが当たり前になっています。その結果、高齢になっても自分の歯を多く残せる人が多いのです。

予防歯科の大切さ

「治療(キュア)」から「予防(ケア)」へ

これまで、歯医者といえば「歯が痛くなってから行くところ」、つまり治療(キュア)が目的という考え方が一般的でした。

しかし近年では、虫歯や歯周病になる前に予防目的(ケア)で歯科医院に通う方も増えてきました。歯の健康を保つことが全身の健康を維持する効果が知られてきており、「予防歯科」の重要性が注目されつつあります。

予防歯科の重要性

虫歯治療で歯を削ることは、歯の寿命を縮める大きな要因です。風邪や骨折のように自然に治るものではなく、一度削った歯は二度と元には戻りません。たとえ最新の治療技術を駆使しても、天然歯が持つ本来の機能や審美性を完全に再現することは不可能です。
だからこそ、虫歯になる前に予防することが重要です。毎日の丁寧な歯磨きや、歯科医院での定期的なクリーニング、フッ素塗布など、日頃からのケアを心がけることで、生涯にわたって自分の歯で食事や会話を楽しめるようになります。

予防歯科の方法

  • プロフェッショナルケア

    プロフェッショナルケアは、定期的に歯科医院を訪れ、歯科医師や歯科衛生士によるケアを受けることです。具体的には、検査、クリーニング、指導、フッ素塗布などが行われます。プロの目で口腔内の状態をチェックし、早期に問題を発見・対処することで、虫歯や歯周病のリスクを大幅に下げることができるのです。

  • セルフケア

    セルフケアは、日々の歯磨きを中心とした、自分自身で行うケアのことです。正しい歯磨きの方法を知り、効果的にプラークを除去することは、予防歯科の基本中の基本と言えるでしょう。しかし、実際には正しい歯磨きができている人は少ないのが現状です。

当院で行うプロフェッショナルケア

  • ブラッシング指導

    虫歯や歯周病を予防するうえで、ブラッシング指導は重要な役割を担っています。毎日の歯磨きの仕方を少しでも正しくすれば、それだけセルフケアの精度は高まるからです。当院では、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた磨き方をご提案し、より効果的なセルフケアができるようサポートいたします。

  • PMTC

    PMTCは、普段の歯磨きでは取りきれない汚れや歯垢を徹底的に取り除くクリーニングです。特に、バイオフィルムと呼ばれる細菌の塊まで取り除けます。また、歯の表面もツルツルと滑らかになることから、細菌が付きにくくなるのもメリットです。定期的なPMTCで、お口の中をより清潔に保ち続けると、虫歯や歯周病の発症・重症化リスクは最小限になります。

  • スケーリング・ルートプレーニング

    一度形成された歯石は非常に硬く、ご自宅では取り除くことはできません。そこで、専用の機器や器具を使う歯石除去が必要になってくるのです。歯ぐきの上の歯石を取るスケーリングと、歯根の表面の細菌の毒素を取り除くルートプレーニングを行うことで、歯周病の原因となる細菌の温床を綺麗にできます。

  • フッ素塗布

    歯の表面にフッ素を塗ることで、歯の成分が酸に溶けにくい「フルオロアパタイト」という物質に変化します。これにより、虫歯の原因となる酸から歯を守り、虫歯になりにくい強い歯を作ることができるのです。
    また、フッ素には虫歯菌の活動を抑える働きもあります。特に、歯が生え始めたばかりのお子さんや、歯質が弱い方は、フッ素塗布によって虫歯予防効果を高められます。

虫歯予防・歯周病予防のためのセルフケア

  • 歯磨き

    毎日の歯磨きは、お口の健康を守るための基本です。歯ブラシを使って、歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク(歯垢)を丁寧に除去しましょう。その際、歯磨き粉に含まれるフッ素成分を隅々まで行き渡らせることで、より虫歯や歯周病、口臭予防に効果が期待できます。

  • デンタルフロス・歯間ブラシ

    歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯垢や食べかすをしっかり除去しましょう。デンタルフロスは狭い隙間、歯間ブラシは広い隙間に適しています。ご自身の歯並びや状態に合わせて、適切な清掃用具を選びましょう。

  • マウスウォッシュ

    マウスウォッシュも、セルフケアの強い味方です。歯磨き後の仕上げに使うことで、歯垢や口臭の原因となる食べかすや細菌を洗い流すことができます。さらに、洗口液に含まれる殺菌成分が、口内の細菌の繁殖を抑える効果も期待できるのです。

プロケア・セルフケアを両立していきましょう

お口の健康を維持するためには、毎日のセルフケアに加えて、歯科医院でのプロフェッショナルケアも重要です。プロによるクリーニングでは、歯ブラシでは落としきれない歯石や着色汚れを徹底的に除去し、フッ素塗布で歯質を強化します。また、定期的な検診で虫歯や歯周病の早期発見・早期治療ができれば、健康な歯を長く保つ効果が期待できるのです。